検査のタイミング
薬剤耐性検査はどんな時に実施すべきか
以下の項目の事例ではHIV薬剤耐性遺伝子検査の実施が望ましい。
- HIV感染の新規診断時(急性感染症例を含む)
- 治療開始時
- 治療開始後十分な治療効果が認められない時
- 治療中薬剤耐性の出現が疑われた時
- ウイルス学的失敗以外の理由で薬剤を変更する時
- 治療の中断と再開時
- HIV感染妊婦において予防投与を行う時
図 HIV感染症の経過と薬剤耐性遺伝子検査を行うタイミング
この図は典型的なHIV感染症例の経過と薬剤耐性遺伝子検査の実施ポイントを示したものである。
- 青実線:
- 治療が成功した時のVLの変動
- 赤点線:
- 治療開始後6ヶ月を経ても十分な治療効果が認められず、薬剤耐性が疑われる場合のVLの変動
- 赤実線:
- 一旦治療が成功しVLが検出限界以下に抑え込まれたが、その後再びVLが増加を始め、薬剤耐性の出現が疑われた場合のVLの変動
詳しくは「HIV薬剤耐性検査ガイドライン」をご覧ください。